「実家じまい」という言葉は、たいてい子ども世代が使う言葉です。でも、片付けられる側であるご本人にも、「自分の家のことは、自分で決めておきたい」という気持ちがあるはずです。元気なうちに始める「自分の家じまい」について、考えてみませんか。
「片付けられる」のではなく「自分で決める」という選択
亡くなった後の実家じまいは、残された家族が、本人の意思が分からないまま手探りで進めることになります。「これは大事なものだったのか」「これは処分していいものか」と、判断に迷う場面が何度も出てきます。
元気なうちに、自分の手で家の中を見直しておけば、こうした迷いを家族に残さずに済みます。何より、自分がこれまで大切にしてきたものと、自分のペースで向き合える時間にもなります。
何から始めればいいか
まずは、家の中を大まかに見渡すことから始めましょう。長年使っていない部屋、開けていない押し入れ、物置——こうした場所から、少しずつ確認していきます。一度にすべてをやろうとせず、今日は一部屋だけ、今週はこの引き出しだけ、というペースで十分です。
3つの視点で考えてみる
- 家そのもの:将来、この家をどうしたいか(住み続ける・子どもに残す・売却するなど)
- モノ:残すもの、譲りたいもの、手放すものを仕分ける
- お金・書類:家族が困らないよう、大切な書類の場所を整理しておく
この3つは、それぞれ別の記事で詳しく解説しています。「元気なうちに不動産屋を味方につけておく」(家について)、「生前整理のお片付け、何から手をつける?チェックリスト」(モノについて)もあわせてご覧ください。
家族に伝えておく、という備え
自分の中で考えがまとまったら、それを言葉にして家族と共有しておくことをおすすめします。すべてを詳細に決める必要はありません。「この家はいずれ手放すつもり」「これは誰かに譲りたい」といった大まかな方向性だけでも、家族にとっては大きな安心材料になります。
焦らず、自分のペースで
自分の家じまいは、誰かに急かされて進めるものではありません。元気で、判断力があるうちに、少しずつ向き合っていく——それこそが、この作業を前向きなものにしてくれます。
よくある質問
Q. 自分の家じまいは、何歳から始めるべきですか?
A. 決まった年齢はありません。体力・判断力があるうちに、思い立ったタイミングで始めるのがおすすめです。
Q. 家族に相談せずに進めても大丈夫ですか?
A. 考え始めるのはご自身のペースで構いませんが、大きな方針が固まったら、早めに家族と共有しておくと安心です。
Q. 家の売却まで、今すぐ決める必要がありますか?
A. いいえ。まずは「将来どうしたいか」の方向性を考えるところから始めれば十分です。具体的な売却の相談は、その後で構いません。



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